撮影質問掲示板

私が寺島です。

寺島秀則

氏名

寺島 秀則

生年月日

1961.11.16

趣味

磯&防波堤釣り、トロンボーン&バイオリン演奏

血液型

O型

写真について

商品撮影、ステージ写真が大好き。ライティングにこだわります。

今までの経歴

大学卒業後、渋谷の南平台スタジオ入社。87年より松尾カメラで、主に撮影業務を担当。99-03全日本カメラクレジットチェーン会販促委員。02-03松尾町商店会長。有限会社松尾カメラ代表取締役。

カメラ撮影に関する素朴な質問からプロ志向な内容まで、お気軽にお問合せください。お問合せ頂いた内容は以下の掲示板に随時、公開して参ります。

質問受け付け窓口

info@matsuocamera.com


コンタックスN1用にオート接写リングというレンズアクセサリーがあります。

コンタックスN1の場合N13mmとN26mmです。

1) 接写するのに有効ですか? 現在はVS28-80のマクロ機能を使っています。
50mmF1.4に付けて花の接写や子供の粘土工作を接写したいのです。

2) 13mmや26mmは何の意味ですか?

3) 使用方法を教えてください。レンズとカメラの間につけると普通に使用でき
ますか?
焦点距離が変えられなくなるので、カメラの方を動かす必要があるとか聞き
ましたが本当ですか?
それであればズームレンズを使用すればよいのですか?

以上教えてください。2005.06.22

50mmに使用する場合、レンズから被写体までの距離が30cm前後ならば13mmのリング、

もっと近づけば26mmのリングを単独使用で、ほとんどの近接撮影が可能かと思います。
その際、特に周辺部分の描写が甘くなる傾向が出ますので、少々絞り込んで(F2.8〜4位)撮影するのが良いと存じます。

近接撮影をする場合、レンズ(ガラス玉そのもの)とフィルムの距離を長くする必要があります。
50mmレンズであれば、レンズのピント合わせによって、10mm前後までレンズを繰り出し、

レンズ(ガラス玉)とフィルムの距離を長くして、近くのもの(レンズの先端から40cm位まで)に焦点を合わせることが出来ます。
それより近い距離にピントを合わせたい場合は、接写リングでレンズの繰り出し量を補う必要があります。
必要な繰り出し量は、もとのレンズの焦点距離(お問い合わせのレンズなら50mm)や、

被写体との距離または撮影倍率(フィルム上に映るサイズと被写体のサイズの比率)によって変化します。
焦点距離が長くなると(100mmや200mmなど)とその分、少しだけ近づく為にもより長いレンズの繰り出しを必要とする為、

長い接写リングや、接写リングを重ねて使用する必要が出て参ります。
13mm,26mm,(2枚重ねで使用する際は39mm)と言う数字は、レンズ本体でピント合わせ出来る繰り出し量に足して繰り出せる長さです。
どのレンズでどのリングを使用すればどの位接写できるかは、接写リングの取り扱い説明しに記載してありますので、
それを参照いただければ良いのですが、
お問い合わせのコンタックスNシリーズに関しては、既に入手できないかもしれません。

接写リングは一般的には、レンズを外してはじめにカメラ本体に装着します。
その先にレンズを装着します。
システムによっては、順番が逆でも可能な場合はありますが、順番を間違えると故障の原因になる機種もありますので、

この順番で癖を付けておいた方が良いかと思います。

一般的には、露出はオートで使用できます。
ピントは手動になると思いますが、仮にオートフォーカスが働くとしても手動でのピント合わせをお奨めします。
接写の場合は、ピントが大変浅くなるためです。

また、ブレがおきやすくなる為、三脚使用をお奨めします。

ピント合わせは、通常の撮影であればレンズを前(被写体方向)に繰り出して行っています。
本来理屈上は、レンズの像を結んだ位置にフィルム位置を置くのがピント合わせです。
ちょっと説明が難しいのですが、接写の場合は、本来固定しているべきレンズの位置を動かすのでは、ピント合わせが出来ない場合が生じます。
そこで大雑把にレンズを繰り出しておいて、カメラとレンズ全体を前後に移動して
しっかりピントが合う位置を探すと言う場面が出て参ります。
マクロスライダーなどの装置を三脚とカメラの間に装着すると快適に操作できます。
http://www.velbon.com/jp/catalog/quichshoe/macro_slider/macroslider.html

接写には、ズームレンズより50mmF1.4などの単焦点レンズの方をお奨めします。
ピントの精度やレンズの明るさ、描写性能で、より有利だからです。
また、接写リングを使用せず、かなりの近接から無限遠まで高い描写力をもった「マクロレンズ(マイクロレンズ)」と言うものが各社から出ています。
今回は接写リングのお問い合わせでしたが、本来はこのマクロレンズを使用すれば、もっと気軽に高画質の接写を楽しむことが出来ます。

 

関連して、花の接写の具体例は、「感動写真ゼミナール」 「花の写真を作品にしよう」の資料をご参照下さい。

 

▲ このページの先頭へ

レンジファィンダーカメラに興味があります
マミヤ7(65mm)か、ブロニカRF645(45mm)か、フォクトレンダ−か?
メリット、デメリットを教えてください

現在使用カメラ=hasselblad 501c
hasselblad 903swc

2004.9.9

レンジファインダーカメラは、ミラーを持たない分だけレンズ設計が単純で、特に広角側は、すばらしいものがありますね。
903swcのビオゴンをお使いになっているとのことですので、広角の割に不自然さのない素直な描写力など、レンジファインダーカメラのメリットを十分お感じになっておられるのだろうと思います。

マミヤ7(7II)に65ミリを付けたものは、当店の多くのお客様がお使いになっています。
ハッセルのサブにしている方が多いようです。
以前マミヤだとコントラストが硬いというイメージがあったのですが、これに関しては大変素直な描写力を持っており、例えばフラッシュを併用しても、ハイライトのとびがおこりにくく、おすすめです。43ミリも使っていただきたいレンズです。
 
一方、ブロニカRF645 は、出たばかりの3年程前に自分でも使ってみましたが、ご検討になっている45ミリも65ミリも、かなりコントラストの硬いレンズとの印象です。
ハイライトが飛んでしまわない様に露出を切り詰めると、これ以上ない位硬い写真が仕上がり、それはそれで面白い仕上がりになりました。
一つ気になったのは、レンズの被写界深度メモリをたよりにパンフォーカス撮影した際、無限遠のピントが甘い様に感じました。

少し多めに絞り込んで撮影するのが良いようです。

フォクトレンダーはいろいろなレンズを使えるのでベッサRあたりを1台お持ちになると楽しみが広がります。
ローライブランドで出ている35RFとツアイス40ミリのセットも魅力的だと思います。

 

▲ このページの先頭へ

一眼デジタルカメラを使っています。ピントがうまくあいません。

コンパクトデジカメの場合は、CCDのサイズが小さいため、レンズの焦点距離が短くて済むので(一般的な一眼デジカメで50mmの画角なら一般的なコンパクトデジカメで12mm位)のでピントが深く、ピンぼけの心配はあまりありません。一方、デジカメを含め一眼レフの場合は、それなりにピントに気を使わなくてはなりません。ピントが合わない原因は色々考えられます。基本的にはフィルムカメラの一眼レフと同じです。詳しくは、第1回感動写真ゼミナール資料ご覧下さい。

▲ このページの先頭へ