第9回感動写真ゼミナール  資料

制作 有限会社松尾カメラ寺島 秀則

テーマ:秋の夜長は夜景を撮ろう           

準備するもの)

一眼レフなどレンズの質が良いカメラ(どちらかと言えばデジタルカメラよりフィルムの方が有利)

ISO100のリバーサルフィルム(ネガは、黒の締まりが得辛いので、あまり向きません。デジカメならば、オートホワイトバランスよりデーライトに設定した方が、鮮やかな仕上がりが得られます。)

三脚、レリーズ又はケーブルスイッチやリモコン ・懐中電灯 ・暖かい服装

(一般的な撮影方法)

ISO100の場合マニュアル露出で絞りF8〜11、シャッタースピードはバルブで10〜30秒位露光しましょう。

オート露出の場合は、絞り優先シャッターオート(A又はAVモード)を使用し、絞りをF8〜11、露出補正は0〜+1,0で撮影。シャッターが開いている時間は、カメラに触れないように注意しましょう(10〜30秒位)

特殊な効果を狙う場合を除き、フラッシュは焚かずに撮りましょう。

10秒以上シャッターを開けば、歩いている人は完全に消えます。人通りが多い場所でも気にせず三脚を構えましょう。

車のテールライトや遊園地の乗り物など、ライトがついていて動くものは、見た目以上に効果的です。

雨や雪が振る日は、最大のチャンス!地面に反射した光が、より鮮やかな作品にしてくれます。オート露出の場合は、プラス補正で。

ピントは、マニュアルフォーカスで被写界深度を考慮して合わせるのが宜しいでしょう。面倒ならオートフォーカスでもかまいません。

手ぶれ補正機能付きのレンズなどを使用する場合は、必ず手ぶれ補正機能をOFFにして下さい。ONだとかえってぶれた写真になります。

長時間露光は、電池を消耗します。交換電池は多めにご用意下さい。

 
<一般的な夜景撮影> ISO 100リバーサルフィルムを使用

絞り優先シャッターオートの場合

絞りF8〜11

A或はAVモードで、段階露光

(例)露出補正±0、+0.5、+1.0の3コマ撮影

 

 
出マニュアルモードの場合

絞りF8〜11

シャッター10秒〜30秒で、段階露光

(例)10秒17秒30秒の3コマ撮影

絞り優先シャッターオートの場合

絞りF8〜11

A或はAVモードで、段階露光

(例)露出補正±0、+0.5、+1.0の3コマ撮影

長時間三脚を立てられない場合:F5.6で8秒前後、F4で4秒前後、F2.8で2秒前後、F2で1秒前後、F1.4で1/2秒前後となります。
 
<アップで切り取る> ISO 100リバーサルフィルムを使用

露出マニュアルモードの場合

絞りF11〜22

シャッター8秒前後で、段階露光

(例)5秒8秒12秒の3コマ撮影

絞り優先シャッターオートの場合

絞りF11〜16

A(AV)モード、+補正で、段階露光

(例)露出補正+0.5、+1.0、+1.5の3コマ撮影

長時間三脚を立てられない場合:F5.6で1/2〜1秒前後、F4で1/4〜1/2秒前後、F2.8で1/8〜1/4秒前後、F2で1/15〜1/8秒前後となります。(ISO400なら、F5.6で1/8〜1/4秒前後、F2.8で1/30〜1/15秒となり、明るい電飾なら、手ぶれ補正機能付きレンズを使用するなどして、手持ち撮影が充分可能です。なお、手持ち撮影の場合は絞り優先シャッターオートで+1.0前後補正して撮影しましょう)
 

<神戸ルミナリエ撮影情報>

「神戸ルミナリエ」はイタリアのアートディレクター、ヴァレリオ・フェスティ氏と神戸市在住の作品プロデューサー、今岡寛和氏による“光の彫刻作品”です。阪神・淡路大震災犠牲者の鎮魂の意を込めると共に、都市の復興・再生への夢と希望を託し、大震災の起こった1995年12月に初めて開催されました。

閉幕直後から継続開催を求める声が寄せられ、神戸の冬の風物詩として定着を目指すことになりました。

メイン通り抜けは、三脚を立てての撮影は困難な様です。

通り抜け入口手前、左右の歩道上ならば、三脚を立てることが可能との情報があります。特に左側の歩道上がおすすめとのことです。

通り抜けは、手持ちでの撮影となります。結構明るいので、18〜28ミリ位の広角レンズを使用してISO100、F4で1/15〜1/8が適正の様です(F2.8なら1/30〜1/15、F2なら1/60〜1/30)。手ぶれ補正機能付きレンズであれば、なんとかぶれずに撮れる明るさです。また、ISO400ならばF4で1/60〜1/30となり、広角であれば手ぶれ補正の無いレンズでも可能性が高まります。カメラの設定は、絞り優先シャッターオート(AまたはAV)モード、絞り値開放〜半段絞り(2.8〜4)、露出補正+1,0前後で何コマか撮ってみましょう。   *フラッシュは焚かない。

通り抜けの先の公園内は、入口付近は混雑するものの、奥まで進めば三脚を立てて、いくつかの作品を撮影することが出来る様です。