3回感動写真ゼミナール  資料

制作 有限会社松尾カメラ

寺島 秀則

 

テーマ:「テーブルフォト」の実践を通して撮影の基本を学ぼう

 

<テーブルフォトのすすめ>

冬は日が短く寒いため、ついカメラを持って出かけることがおっくうになりがち。そんな季節におすすめなのが、温かな自宅の室内で手軽に楽しめる「テーブルフォト」です。冬場は、陽射しが長く室内まで差し込みます。工夫次第で、他の季節には撮れない素敵な作品を作るチャンスです。

今回は夜間の講座ですので、ストロボを太陽の代わりに使用してみましょう。

*一般に蛍光灯の色は写真に向きませんので、部屋の蛍光灯は消します。

<テーブル上のセッティング>

出来れば、簡単に移動可能なテーブルの上に、背景となる布や和紙、撮影したい小物を並べます。質感や明暗のバランスを考慮して、差し込む光の位置が適正になるようにテーブルごと移動しながらセッティングしましょう。

 

<カメラの位置決め、三脚の設置>

三脚を据える前に、手持ちでファインダーを覗きながらカメラ位置の見当をつけておきます。

三脚設置手順

1,カメラ位置、おおよその高さを決める

2,三脚を閉じ、エレベーター(センターポール)を縮めた状態で3本のうち1本の足の長さを撮影するカメラの高さに合わせる。

 *足は上の段から順に伸ばしましょう。

 

3,三脚を閉じたままの状態で、2,で伸ばした1本の足に合わせて他の2本の足を伸ばす。

4,三脚を開き、雲台と三脚の間のプレートがなるべく水平になる様、高くなっている足の一番上の段を縮めて調整する。

 *水平が出ていないと、重心が安定せず三脚を倒す危険性があります。

 *水平が出ていないと、タテ位置撮影の際垂直に倒しきれない場合があります。

この時点では、設置したい高さより低い位置にカメラがあります。

5,エレベーター(センターポール)でカメラ高の微調整を行う。

6,パン、ティルトなどで画角を調整、画面内の水平をしっかり調整して各ネジを固定する。

 *ネジは、左回しで緩み、右回しでしまります。

 *閉め過ぎるとパッキンが傷み、かえって閉まり辛くなるのでご注意下さい。

 

三脚を立てる際のその他の注意事項

草の上や軟らかい雪の上などは避け、足下が硬い場所を選ぶ。

建物では、床が揺れない場所を選ぶ。

基本的には、レンズ側を頂点とした三角形に設置する。

レンズ側に倒れにくくする。

シャッターを押す際のブレを防ぐ為、ケーブルレリーズ、リモートスイッチなどを使用しましょう。

伸ばす時は太い方から。

しまう時は、細い方から縮めましょう。

三脚を伸ばしたまま、カメラを着けっぱなしで、長時間担いで移動するのはトラブルのもと。ワンタッチシューがあれば、簡単に脱着ができ、便利です。

三脚は重さも大事な要素です。カーボン素材など軽い三脚を使う場合は、状況に応じて付属のストーンバッグなどを使用し、重量を補いましょう。

File written by Adobe Photoshopィ 5.2

ベルボン

ワンタッチクイックシューQRA-635L(B)

 

 

ストーンバッグ

ライティング[光の硬さをコントロール]

硬い生のライト

晴天の太陽 

レフ(白板)で陰をおこす

デフューズ(トレペ)で光源を軟らかく

薄曇り

トレペと光源を離して更に軟らかく

くもり空

*作例は、トレペ(トレーシングペーパー)を用いてデフューズしましたが、レースのカーテンや障子などでもデフューズ効果を得ることが出来ます。